手紙屋@文学フリマ


by tegamiya
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いとおしい空白

こんにちは。手紙屋代表を務めております、瑳亜です。
第三回文学フリマ大阪まであと3日というところで、今日は私自身についての、手紙に関する話を少し。



電子機器でのやりとりが盛んになった今日、手紙を出すことも以前よりずいぶん減ったのではないかと思います。実際に、私も手紙を書く機会が年々減っていると感じています。それは時代の流れとして仕方のないことなのかもしれません。
けれど、昔誕生日に贈り物をもらったとき、包みと一緒に入っている小さな封筒がなによりも嬉しかったのを覚えています。祖母から届いた流れるような字の手紙を、缶の箱に入れて大事にしまったことを思い出します。手紙というものは、私の一部を形づくってきたものなのだとあらためて思います。


この前、遠方に住む友人から手紙が届き、とてもわくわくしながら封を切りました。そこには私が以前出した手紙のお礼が事細かに綴られており、そして私にとってうれしく心ふるえるような言葉の数々が記されていました。それらをひとつひとつ読んでいくとき、震える手で便箋をめくりながら、言葉を拾いあげていくような心地がしました。なにもない便箋に、ひとつひとつ文字を記してくれたときの友人を想って。


手紙は、書いてから読まれるまでに一定の時間の空白が生まれるところが好きです。書いているあいだ、これをどんな気持ちで読んでくれるだろうと期待に胸をふくらませ、受け取った側は読みながら、どんな気持ちで綴ってくれたのだろうと想いを馳せる。そうした空白が、手紙の不便でいとおしい特性であるように私は思います。



手紙を書きながら、そんなことをぼんやりと思っていました。とても私的な話ばかりをしてしまいましたが、3日後の文学フリマでは、そうした手紙の可能性を伝える一助にもなればよいと考えています。この世のどこかでさまざまな手紙が書かれそして読まれるなか、こぼれおちた一欠片のようなものを持っていけたら。


当日の販売情報は、明日更新予定です。
朝晩涼しくなってまいりましたが、お体にはお気をつけてお過ごしください。
ではまた。
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by tegamiya | 2015-09-17 11:30 | 【第三回文学フリマ大阪】